山のアルバム


春の山々で出会った花

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二月、山の雪も徐々に解け始め日差しが強くなり始めると春を待っていた小さな花達が咲き始めます。

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  雪解けを待って咲き始める 福寿草

山頂にまだまだ多くの雪が残る二月下旬、南向きの斜面は雪が解け始め土の中から黄色い蕾が顔を覗かせます。鈴鹿では藤原岳が花の100名山に選ばれて週末ともなると日本各地から観光バスが訪れるようになりました。喜ばしい反面踏み荒らされた福寿草の咲く斜面は痛々しく思える時も有ります。以前はもっと割いていた斜面も少なくなってしまいました。鈴鹿北部の福寿草を私たちで守っていきましょう。

  左・温まった地面から今顔を出しました。  右・大貝戸九合目の福寿草は咲くのも早い

 左下・二月にはこんな福寿草も       右下・四月、ふさふさの葉の中で最後の花が咲きました。

福寿500 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

   節分の頃里に咲き始める一輪の花、節分草

山の中で出会う機会がほとんど無くなってしまいました。鈴鹿北部で時々見かかる事があります。小さくて見過ごしているかも知れませんが少なくなりました。透けるような花びらの中に薄紫色のおしべが印象に残る初春の花です。花をつけていないときはほとんど見つける事が出来ない花です。

花の大きさはちょうど中指の爪位です。背丈は3cmから4cmほどで花が落ちると全く判らなくなってしまいます。福寿草の咲く頃と同じ花期ですから踏まないように探してみて下さい。

節分500

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

  御在所岳に春を呼ぶ ショウジョウバカマ  

登山道に雪が消え本格的な春山登山が始まります。御在所岳中道登山道を登ながら岩の隙間にしがみつくように咲くショウジョウバカマを見ると「ホット」します。雪解けとともに咲き始めるこの花は雪が多い美濃や福井の山では7 月に見ることもあります。

  左・咲き始めの花は色も濃くて丈も短い御在所岳の花 右・左下・満開の兄弟花、次第に茎が伸びてきます。

 右下・蕾の花、横山岳で4月        

ショウジョウ5001

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  春の斜面に小さく咲くのは バイカオオレン

今でこそこの花を見つける事が出来ますが興味の無かった頃は目にとまる事もありませんでした。ショウジョウバカマが咲き始めるのと同じ頃小さな白い花が咲き始めます。オオレンにも色々な種類があるようですがこれは梅の花に似ているところからこの名が付いたのかも知れません。日向の暖かい所と言うよりは日陰の暗い場所を好むようです。

オオレン500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   春を告げる樹木の中で真っ先に咲き始める タムシバ・コブシ

秋に紅葉した木々に若葉が芽吹く前に真っ白な花を一面につけるのがタムシバやコブシです。花の根本に葉があるとかで区別されているようですが私にははっきり判りません。鈴鹿では木の丈が高いため近くで見ることは出来ませんが美濃の山では積雪の為か近くで見ることもできます。房になって咲く花に近づくととても良い香りがします。

写真は全て美濃の山か福井の山で写した写真です。花に囲まれると良い香りにつつまれます。

 

コブシ500

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  小さな白い花が鈴なりに咲く少し地味な花は アセビ

藤原岳に福寿草が咲き始める頃、六合目あたりを歩いていると濃い緑の葉に隠れながら咲く小さな鈴型の花を見つけます。入道ヶ岳では山頂付近に群生するアセビは鈴鹿界隈では当たり前に見られる花でわざわざ見に行く事はありません。私も花は地味でわざわざ見に出かけることはありませんが花と同時に出始める若葉の色が大好きです。赤くもあり黄緑でもあり美しい若葉です。

右・養老山に雪が積もった時の写真です。赤い若葉が何とも美しい 右下・綿色の花以上に美しい若葉です。

アセビ500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      透き通ったピンク色が素敵です   イワウチワ

 鈴鹿全域から滋賀、岐阜、福井など今まで春に登った山ではどこでも見つけたなじみの深い花です。一斉に咲き始めると他に花がない為自然に目が向くピンポン玉ほどのピンクの花びらは雨が降ったり強く風が吹いたりすると、しおれたり花びらが落ちたりするデリケートな花です。散るときは対になった花がめしべにぶら下がったようにささえられ風の一吹きで落ちてしまいます。春が来たと実感する花です。

  左上・横山岳東尾根  右下・赤坂山

イワウチワ5001

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   春の花で誰もが知っている   かたくり

 鈴鹿では特に北部のカタクリが知られています。鈴鹿のカタクリはどちらかと言うと小さくて色も薄く群生せずにポツリポツリと咲いているイメージですが岐阜や福井のカタクリは大降りで群生しているカタクリをよく見かけます。カタクリ園とかで見るカタクリは鈴鹿のものとは全く違った花と思うほど大降りで花も透明感がないように思えます。イワウチワと前後するように咲き始めます。

    左上・伊吹北尾根   右上・能郷白山  左下・銀杏峰      右下・横山岳

片栗500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   どこでも咲いていて珍しくありませんが良い花です   ミヤマカタバミ

 花が小さくてどちらかと言うと地味、植林の杉林などでよく見かけますから日陰が好きな花かも知れません。ハート方の薄い葉でそれとわかりますが、日差しが無い日が花びらが開かない為、通り過ぎてしまいます。鈴鹿の山ならほぼどこでも咲いていますがカタクリが咲くような土の斜面が好きみたいです。

  左上・御池岳でネコノメ草と   右上・伊吹北尾根でカタクリと  左下・ピンクもありますね

カタバミ500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

    その名の通り、陰でひっそり咲いています    ヒトリシズカ

 写真のようなヒトリシズカはそれとすぐ分かるのですがしばらくして白い花が落ちてしまうと全く花を探せなくなってしまいます。鈴鹿ですと北部で時々見られます。岩陰や植林帯の薄暗い所が好みのようです。花よりは若い四枚の若葉が好きです

  一人静か500                                                                                    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    薄黄緑色の花が素敵です・・・。     ヒカゲツツジ

 数年前までは存在すら知りませんでした。おそらく鈴鹿の山には無い種類だと思います。この写真はすべて松阪観音岳と掘坂山で写したものです。観音岳は観音様の少し下のほうにたくさん咲きます。近年では花期が来ると出かけるようになりました。

ヒカゲツツジ500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   小さなピンクの花がとてもかわいいです     岩桜

  鈴鹿の南部で時々みかけるかわいい花です。沢などの湿気が確保できるような場所で見かけます。イワウチワなどと花期が近い花です。

イワザクラ500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     春を代表するポピュラーな花です      イワカガミ

 鈴鹿なら石暮峠から南の山の尾根筋やあまり湿気の無い沢筋などでよく見かける春の花の代表格です。場所によってでしょうか薄いピンク色から濃いピンク色まで色々ないろの花を見かけます。秋になると真っ赤に紅葉して秋の山を赤く染めます。

イワカガミ500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   最近とても増えたような気がします     ハルリンドウ

鈴鹿の南部でとても良く見かけるようになりました。御在所岳山頂のスキー場では芝生の中に群生していました。立山りんどうとどう違うかは私にはわかりません。葉が目立たず固まっていくつも花をつけるので綺麗にも見えます。

ハルリンドウ500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  五月の鈴鹿南部の山を代表する      アカヤシオ

  タムシバが終わりを告げる頃、御在所や鎌ヶ岳ではアカヤシオが咲き始めます。同じツツジ系の花でシロヤシオが有りますがアカヤシオは花が咲いてから葉が出てきます。シロヤシオは葉が出てから花が咲きます。花期は2週間ほどずれています。

赤ヤシオ500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   大きな丸い葉の中央に清楚な白い花    サンカヨウ

 鈴鹿の山には無いと思います。岐阜や福井のやまでよく見かけます。大きく広がった軟らかそうな葉の中央に5輪ほど透きとおった白い花を咲かせます。カタクリが終るころに入れ替わりで咲き始めます。

   左下・咲き始めの頃は葉がピカピカです。

サンカヨウ500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     白い大輪の花を咲かせる    山芍薬

   沢沿いや落ち葉が多い林などに静かに咲いている山芍薬、秋になると実が弾けてそれとわかります。花期が短く予想して出かけてもお目にかかれない事の多い花です。雨風にさらされると花弁が落ちやすい花です。

ヤマシャク500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   花が多いときは葉が見えないほどに素晴らしい   シロヤシオ

五枚の葉が特長の五葉ツツジ事シロヤシオは黄緑色のはが出揃った後に白い花をつけます。幹は松のようにうろこが有るので冬でもわかりやすい樹木です。左下のように少しピンクがさした花もあります。

シロヤシオ500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   さらさ模様でその名が付けられた   さらさどうだん

 山がすっかり緑におおわれた頃、ふと目を上げると鈴蘭のような小さな花が鈴なりになって咲いています。咲き始めは薄緑が多いサラサドウダンの花ですが次第に赤いさらさ模様が濃くなってきます。そろそろ夏だなと思わせる花です。

 

サラサ500

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   真っ赤で小さな花が集まった   ベニドウダン

  遠くから見ても木が真っ赤に見えるほどたくさんの花をつけています。つつじの花の仲間では一番最後に咲く花です。

 

ベニドウダン500


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